
北条早雲庵宗瑞こと、
伊勢新九郎の一代記です。
かつてのヒストリーでは、
西から流れてきた素浪人の新九郎が、
堀越公方の嫡男、茶々丸を滅ぼし、
下克上で伊豆を支配し、
扇谷上杉家、山内上杉家などと戦い、
戦国を始めた人物と云われました。
後に、斎藤道三、松永久秀と共に、
戦国時代の日本三大梟雄の1人として、
昭和の日本史では伝わってました。
しかし最近の研究では伊勢家は、
足利将軍家の政所執事や、
申次衆を歴任しており、
幕府との関わりも深く、
管領の細川家とも縁のあった人物ようです。
新九郎が何故、
東駿府から伊豆を治め、
そして小田原、鎌倉と領地を広げたのか。
すべては自国の領民の為、
年貢は他の国より圧倒的に少なく、
自身は徹底的に節制した生活を送ったそうな。
理想論だけでは、
国を治めるのは難しいであろう、
人情味ある一面から冷徹な側面もあり、
非常に興味深く読ませていただきました☆
[2022-07-22 投稿]